JEANS DICTIONARY



メルトン
組織:平織又は綾織
特長:5~20番単糸の紡毛糸を経、緯に使って平織または綾織にしたものを縮絨起毛して、地組織を毛羽でおおった紡毛織物。やや重目のやわらかい織物で、用途はオーバー地が主である。これらの薄地のものはフラノに属する。タテに梳毛糸または綿糸を用いたものもある。



綿・綿花
繊維素材としての綿は、麻、羊毛、絹とならんで重要な天然繊維である。綿花は植物学上、あおい科わた属に属し、とくに繊維をつくるわた属はアルボレウム、ヘルバケウム、バルバデンセ、ヒルスツムの4つに大別される。綿の木は温暖な気候に育つ低木で、開花した実の中の種子の周囲に白く細い綿毛がかたまりとなってコットンボールと呼ばれる朔(さく)を形成する。その状態で採集するものを綿花(めんか)と呼び、繊維の原料になることから原綿(げんめん)ともいう。世界的に広く栽培され、米国、中国、ソ連、インド、パキスタン、などが主要産地である。歴史的にも、アメリカ南部での綿花産業は、国の発展に大いに貢献し、またジーンズ衣料を生んだ。
現在、アメリカにおける綿花は、通常アメリカ綿と呼ばれるアプランド種(ヒルスツムの品種改良)とエジプト綿タイプ(バルバデンセ)のピマ種を中心に開発された超長繊維綿スーピマとに大別される。そして、このアプランド種は世界に広がり、いまでは世界の綿花生産の約90%を占めている。



綿糸
糸は繊維から作られるが、綿100%で作られるのが綿糸。ポリエステルの糸が普及すると共に使用頻度が低くなったが、ヴィンテージ・ジーンズの見直しにより再度、使われだした。天然繊維なので、長くはくことにより糸切れを起こす場合もあるが、ストレスのかかる部分には太番手の糸を使用することにより強度を保っていた。



綿糸の種類
綿糸の性質は、その原料である綿花の繊維の長さ(繊維長・毛筋)、グレード(格:繊維の色合いや葉ごみの混入度)、キャラクター(格と長さ以外の性質で、成熟度、繊度、強力、均斉度など)によって左右される。綿糸をつくる工程は、綿花の中に含まれている葉などの夾雑物や短い繊維を除去し、繊維を平行に引き揃えて均一な太さのわたの束(スライバー)をつくり、これを引き伸ばし(ドラフト)て撚りをかけて糸にする。この工程のうち、スライバーにする機械をカード(Card)といい、すべての綿糸はこのカードの工程を経ており、カード糸と呼ばれている。また、さらに短繊維の除去と繊維の平行引き揃えを良くするためにコーマー(Comber)という機械にかけて精製した糸をコーマ糸という。コーマ糸は、繊維が均一に揃っているので糸むらが少なく、美しい光沢があり、強力に優れ、やや高級な商品となる。



綿織物の幅・長さ・密度と表し方
織物には、その用途に応じて幅と一反の長さが決まっている。綿織物は幅36インチ(91cm)で1反の長さが30~40ヤード(27~37m)前後のものが多い中、従来デニムは122cm幅が多かった。しかし、革新高速織機の開発とともに裁断効率の向上もあり、現在では150cm以上のものが多くなり、世界的なデニム需要に合う合理的な素材となっている。また、長さは50~60mを一反としたものが多い。
経糸と緯糸の密度は、一般に1インチ(2.54cm)間の糸本数で表す。



綿サージ
組織:綾織
特長:通常四つ綾という。単にサージといえば経緯に梳毛糸(そもうし)の双糸を用いた毛織物のことになる。綿サージは、普通、経に30番手より太番手の双糸、緯に単糸または双糸を経緯ほぼ等しい密度で配し、2/2の綾で織ったもの。従って斜文綾は45度に近い角度で表裏反対の方向にあるが、同じ綾目で現れる。綾目はやや平らな感じで、シルケットを施して光沢を強く出したり、起毛をしてフランネルとして使う方法もよく行われる。

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