2007年11月15日

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『UNCLE JOHN'S FANCIFUL STORY Vol.5』

2007/11/15   ザ・テーラード 

ついにサンプルが縫い上がった。

今日の段階でジーンズを仕立てることの難しさと苦労を身にしみて感じていたアンクル・ジョン。しかしここからが仕立て屋としての本領発揮と言うべきであろう。

依頼主の注文に応えるべく、最高品質のジーンズを仕立てるために、このサンプルのジーンズを誰かにフィッティングさせ、微調整をしていく必要性があった。



bj71109.gif




            【 VOL.5 /フィッティング】




 窓から差し込む光がやわらかさを増してきたころ、アンクル・ジョンは3型のシルエットをついに完成させた。本当は仮縫いの時も自分が依頼主のもとへと出向きたかった。しかし“すべて完成した上で引き取りにうかがう。私はあなたをとても信用している”との一文が最後に添えられてあったため、躊躇せざるを得なかった。自信はあったが間違いがあってはならない。ここは誰かに一度試着させるべきだ・・・、と考えた。




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 アンクル・ジョンは依頼主のボディサイズに一番近い体型の“セバスチャン”という若者を町から探してきた。

シンデレラ物語のような“お姫さま”との出会いでは決してなかったが、アンクル・ジョンは彼にとても満足した。“セバスチャン”は町一番の洒落者で遊び人と噂されたこともあったが、“アンクル・ジョンの頼みなら・・・”といつになく真面目に引き受けてくれた。アンクル・ジョンは早速セバスチャンを店に呼び、3型のシルエットと靴の種類によるスソの見え方の違いを実際に穿かせてみて確かめることにした。このような試着の作業は、仕立て屋として昔も今も変わることのない最も楽しみなひとときである。( VOL.6へと続く )



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